
【この記事の結論:一番にお伝えしたいこと】
既存のOAフロアでも、多くの場合は後から配線口(取り出し口)を新設・移設する加工が可能です。
樹脂製やスチール製のパネルは現場でのカット・開口に対応しやすく、加工が難しいコンクリート充填型でも、該当箇所のパネルをパーチクルボードに交換することで配線口を設けられます。
ただし、移設後に残る旧開口の穴埋めや仕上げ材の張り替え範囲、賃貸オフィスでのビル管理会社への事前確認、電源の増設をともなう場合の電気工事など、加工前に押さえておきたいポイントがいくつかあります。
西東京市の株式会社NEOMAXは、総合内装工事と電気設備工事を自社で一貫して行っており、元請けを通さず直接ご依頼いただけます。
現場調査のうえ指定場所でその場で加工するため、レイアウト変更に合わせた即日〜短納期の対応についてもお気軽にご相談ください。
OAフロアの配線口(取り出し口)とは?レイアウト変更で加工が必要になる理由
レイアウト変更や席の増設を行うと、既存の配線口の位置や数が新しい配置に合わなくなることがよくあります。
ここでは配線口の基本的な役割と、加工が必要になる典型的なパターン、配線を床上に出したままにするリスクを整理します。
配線口・取り出し口・フロアコンセントの違い
OAフロアの「配線口」や「取り出し口」は、床下に通したLANケーブルや電源ケーブルを床上へ引き出すための開口部を指す言葉です。
一方、フロアコンセントは、OAフロアのパネルに埋め込む形で設置するコンセントや情報端子の器具を指します。
床下の配線を床面の器具で受けて、そこから機器へ接続するため、ケーブルを床上に長く出さずに済むのが特徴です。
席の増設・レイアウト変更で配線口が足りなくなる典型パターン
配線口が足りなくなるきっかけとして多いのは、人員増加にともなうデスクの増設です。
当初のレイアウトで想定していた席数を超えると、既存の配線口から遠い位置に新しいデスクが並び、ケーブルが届かなくなることがあります。
また、複合機やネットワーク機器、モニター類の追加によって1カ所あたりで必要な配線の本数が増え、既存の開口では収まりきらなくなるケースも見られます。
このように、レイアウト変更の多くは配線口の「位置」と「数」の見直しをともなうため、変更計画の段階で床の加工もあわせて検討しておくことが大切です。
床上に配線を這わせたままにするリスク
配線口が足りないからといって、延長コードやLANケーブルを床の上に這わせたまま運用しているオフィスも少なくありません。
しかし、通路をまたぐケーブルは足を引っかけてつまずく原因となり、転倒によるけがや、ケーブルが引っ張られることによる機器の落下・接続不良につながるおそれがあります。
OAフロアの本来のメリットである「配線を床下に収める」状態を保つためにも、必要な位置に配線口を設ける加工を検討することをおすすめします。
既存のOAフロアに後から配線口は開けられる?材質別の加工可否
既存のOAフロアでも、多くの場合は後から配線口を設ける加工ができます。
ただし、パネルの材質によって加工のしやすさや方法が異なるため、ここでは樹脂製・スチール製・コンクリート充填型の違いと、床の構造による注意点を解説します。
樹脂製OAフロアの場合
樹脂製のOAフロアは、置敷タイプを中心に多くのオフィスで採用されている比較的軽量なパネルです。
材質が比較的柔らかく、現場でのカットや切り欠き加工がしやすいため、配線口の新設にも対応しやすい部類に入ります。
ただし、樹脂製パネルは内部がリブ(補強のための骨組み)で構成されている製品が多く、開口の位置によってはリブを切断することになります。
リブを大きく欠くとパネルの強度が落ち、開口まわりがたわんだり割れたりする原因になるため、開口の位置と大きさはパネルの構造を確認したうえで決める必要があります。
スチール製OAフロアの場合
スチール製のOAフロアは、支柱タイプで多く使われている強度の高いパネルです。
金属製のため樹脂製より加工に手間はかかりますが、専用の工具を用いれば現場での開口加工に対応できます。
スチール製パネルを加工する際は、切断面のバリ(金属のささくれ)の処理が欠かせません。
バリが残っていると、配線を立ち上げる際にケーブルの被覆を傷つけ、断線や漏電の原因になるおそれがあるためです。
株式会社NEOMAXでは、プラスチック製から高強度のスチール製まで、メーカーを問わず幅広いOAフロア材の加工・調整に対応しています。
コンクリート充填型OAフロアの場合(パーチクルボードへの交換)
コンクリート充填型のOAフロアは、パネル内部にコンクリートやモルタルを充填した、重量と剛性のあるタイプです。
歩行感が安定しているというメリットがある一方で、内部が硬く詰まっているため、現場でのカットや開口加工が難しいという特徴があります。
そのため、コンクリート充填型のパネルに配線口を設ける場合は、加工が必要な箇所のパネルを加工しやすいパーチクルボード製のパネルに交換したうえで、開口加工を行う方法をとります。
置敷タイプと支柱タイプで変わる加工時の注意点
材質とあわせて確認しておきたいのが、OAフロアの構造が置敷タイプか支柱タイプかという点です。
置敷タイプはパネルを床に並べて敷き込む構造のため、パネルを取り外しやすく、配線口の加工後も床下の配線作業がしやすい傾向があります。
支柱タイプは、支柱の上にパネルを載せて固定する構造で、床下の空間に余裕がある場合が多いのが特徴です。
ただし、パネルが支柱とビスなどで固定されていることが多く、開口位置が支柱の真上にかかると加工が難しくなるため、支柱の配置を確認したうえで開口位置を決めます。
主な材質ごとの加工のしやすさと注意点を整理すると、以下のとおりです。
| 材質 | 加工のしやすさ | 主な加工方法 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 樹脂製 | 比較的加工しやすい | 現場でのカット・切り欠き・開口 | リブの位置によって強度が下がるため補強を検討 |
| スチール製 | 専用工具を用いて加工可能 | 現場での開口加工 | 切断面のバリ処理が必須 |
| コンクリート充填型 | 現場での加工は難しい | パーチクルボード製パネルへ交換して加工 | 厚み・支持方法を既存の床と合わせる |
配線口の新設・移設加工の種類と選び方
配線口の加工には、パネルの端を欠き込む方法や、パネルの内側に開口を設ける方法などがあります。
新設か移設か、フロアコンセントを設置するかどうかによって適した方法が変わるため、それぞれの特徴を見ていきましょう。
パネルの切り欠き加工と開口加工の違い
切り欠き加工は、パネルの角や辺の一部を切り取り、隣のパネルとの間にケーブルを通す隙間をつくる方法です。
加工範囲が小さく済むため、ケーブルを数本立ち上げるだけの配線口に向いています。
開口加工は、パネルの内側に四角形や円形の穴を設ける方法です。
デスクの脚元など、パネルの継ぎ目から離れた位置に配線口を設けたい場合や、フロアコンセントなどの器具を埋め込む場合に用いられます。
2つの加工方法の違いを整理すると、以下のとおりです。
| 項目 | 切り欠き加工 | 開口加工 |
|---|---|---|
| 加工する位置 | パネルの角・辺 | パネルの内側 |
| 向いている用途 | ケーブル数本の立ち上げ | 任意の位置での配線口・器具の埋め込み |
| 強度への影響 | 比較的小さい | 開口の大きさ・位置によって補強を検討 |
配線口の新設(増設)加工
配線口の新設は、デスクの増設や機器の追加に合わせて、これまで配線口がなかった位置に新たな取り出し口を設ける加工です。
まずは新しいデスクや機器の配置を確認し、ケーブルが無理なく届き、かつ人の動線を妨げない位置を開口場所として選びます。
開口位置は、デスクの天板の下や脚元など、ケーブルが目立たず足に触れにくい場所に設けるのが基本です。
現場の状況やレイアウトに合わせて、その場で柔軟にカッティングできることが、現場加工の大きな利点です。
既存配線口の位置変更(移設)加工
配線口の移設は、既存の取り出し口をふさぎ、新しいレイアウトに合った位置へ付け替える加工です。
単純に新しい穴を開けるだけでなく、元の配線口の処理(穴埋め)と、床下の配線ルートの引き直しをあわせて行う点が新設との違いです。
移設では、既存のケーブルが新しい配線口まで届くかどうかが重要なポイントになります。
長さが足りない場合はケーブルの延長や引き直しが必要となり、電源ケーブルの場合は電気工事の範囲に入ることもあります。
フロアコンセント・アウトレット設置との組み合わせ
配線口を設ける際に、フロアコンセントやアウトレット(情報コンセント)を床面に設置する方法もあります。
床面の器具からコードを接続できるため、足元に電源タップを置かずに済み、見た目が整うだけでなく、コードの抜けや踏みつけも防ぎやすくなります。
また、コンセントへの電源の配線は電気工事にあたり、作業内容によっては電気工事士の資格が必要になります。
サーバーラックや通信機器など、配線が集中するエリアでの床加工については、以下の記事で詳しく解説しています。
移設後に残る旧開口の処理方法
配線口を移設すると、元の位置に開口が残ります。
旧開口をきちんと処理しておかないと、見た目だけでなく安全面にも影響が出るため、ここでは穴埋めの方法と仕上げ材の扱い、放置した場合の不具合について解説します。
パネル交換による穴埋め
旧開口の処理として確実なのは、開口のあるパネルを新しいパネルに交換する方法です。
パネルごと入れ替えるため、開口部分の強度が元の状態に戻り、周囲のパネルとの一体感も保ちやすくなります。
タイルカーペットなど仕上げ材の張り替え範囲
OAフロアの上には、タイルカーペットやビニル床タイルなどの仕上げ材が貼られているのが一般的です。
配線口の加工や旧開口の穴埋めを行う際は、該当箇所の仕上げ材をいったんはがし、加工後に貼り直す必要があります。
タイルカーペットは1枚ずつはがして貼り直せるため、加工箇所の周辺だけを対象にした部分的な張り替えで済むことが多いです。
旧開口を放置した場合に起こりうる不具合
移設後の旧開口をカーペットで覆っただけで放置していると、その部分だけパネルの強度が不足した状態が続きます。
人が乗ったときに開口部分が沈み込んだり、キャスターが引っかかったりする原因となり、つまずきや床の破損につながるおそれがあります。
小さな不具合でも放置すると範囲が広がりやすいため、移設工事の際には旧開口の処理まで含めて依頼することが大切です。
OAフロアのガタつきや浮きの原因と、補修で直せるかどうかの目安については、以下の記事で詳しく解説しています。
賃貸オフィスで配線口を加工する前に確認すべきこと
賃貸オフィスのOAフロアは、多くの場合ビルの設備の一部として扱われます。
無断で加工すると退去時の原状回復でトラブルになることもあるため、加工前に確認しておきたい事項を整理します。
ビル管理会社・オーナーへの事前確認
賃貸オフィスでOAフロアに配線口を加工する場合は、まず賃貸借契約書や入居時の工事規定を確認しましょう。
ビルによっては、床の加工や内装工事を行う際に、事前の申請や承認が必要と定められていることがあります。
退去時の原状回復で求められる可能性のある内容
賃貸オフィスでは、退去時に入居前の状態へ戻す原状回復が求められるのが一般的です。
配線口を新設した場合、退去時に開口したパネルを交換し、元の状態に戻すよう求められる可能性があります。
どこまでを原状回復の対象とするかは、契約内容やビルの方針によって異なります。
加工の前に、退去時にパネル交換が必要になるのか、交換用のパネルを保管しておく必要があるのかなどを確認しておくと、想定外の出費を防ぎやすくなります。
加工内容を記録として残しておく重要性
配線口の加工を行ったら、加工した位置や範囲、交換したパネルの種類などを記録として残しておくことをおすすめします。
図面に加工箇所を書き込んでおくだけでも、次のレイアウト変更や退去時の原状回復の際に役立ちます。
配線口加工の依頼から完了までの流れ
配線口の加工をスムーズに進めるためには、依頼前の準備と現地調査がポイントになります。
問い合わせ時に伝えるべき情報から、業務への影響を抑える施工日程の組み方まで、一般的な流れをご紹介します。
問い合わせ時に伝えると調査がスムーズになる情報
問い合わせの際には、いくつかの情報をあわせて伝えると、現地調査や見積もりがスムーズに進みます。
具体的には、新設か移設か、必要な配線口のおおよその数と位置、レイアウト変更の予定時期、フロアコンセントの設置や電源の増設が必要かどうか、といった点です。
現地調査で確認するポイント
現地調査では、パネルの材質や構造(置敷タイプか支柱タイプか)、床下の高さや配線の状況などを実際に確認します。
あわせて、新しい配線口を設ける位置が人の動線やデスクの配置と干渉しないか、既存のケーブルが届くかどうかも確認します。
調査の結果をもとに、加工方法や旧開口の処理方法、仕上げ材の張り替え範囲などを整理し、施工内容と日程をご提案します。
業務を止めない施工日程の組み方(夜間・休日対応)
配線口の加工は、パネルのカットにともなう音や、作業エリアの什器の移動が発生するため、業務時間中の施工が難しいこともあります。
そのような場合は、夜間や休日に施工日程を組むことで、平日の業務への影響を抑えられます。
加工箇所が限られている場合は、該当エリアの什器を一部動かすだけで作業できることも多く、オフィス全体を止める必要はありません。
元請けを通さず施工会社に直接依頼するメリット
OAフロアの配線口加工は、内装会社などの元請けを通して依頼することもできますが、施工会社へ直接依頼することで得られるメリットもあります。
ここでは、工事の一貫性とスピード、費用という観点から、その利点を解説します。
床の加工と電気設備工事をまとめて依頼できる
配線口の加工には、床のパネル加工だけでなく、電源の増設やフロアコンセントの設置といった電気設備工事がともなうことがよくあります。
床と電気の工事を別々の業者に依頼すると、それぞれの日程調整や作業の順番の打ち合わせが必要になり、工期が延びる原因にもなります。
株式会社NEOMAXは、総合内装工事と電気設備工事の両方を自社で手がけているため、床の加工と配線関連の作業をまとめてご依頼いただけます。
現場加工による即日調整とスピード対応
元請けを経由する場合、施工会社との間で情報のやり取りが増え、見積もりや日程の調整に時間がかかることがあります。
施工会社へ直接依頼すれば、現場を確認するスタッフと直接やり取りできるため、状況の把握から施工までの流れがスムーズになります。
また、元請けの管理費や中間マージンが上乗せされない分、費用面でもメリットを感じやすくなります。
株式会社NEOMAXでは、現場調査を行ったうえで現場の指定場所にて加工するため、レイアウトの微調整にもその場で柔軟に対応できます。
OAフロアの配線口加工に関するよくある質問(Q&A)
OAフロアの配線口加工について、施設管理者やオフィス運営担当者の方からよく寄せられる質問をまとめました。
Q. 既存のOAフロアに、後から配線用の穴を開けることはできますか?
A. 多くの場合は可能です。樹脂製やスチール製は現場での開口加工で、加工が難しいコンクリート充填型は該当箇所をパーチクルボード製のパネルに交換することで配線口を設けられます。
Q. 配線口を移設したあとの古い穴は、どのように処理しますか?
A. 開口のあるパネルを新しいパネルに交換して穴埋めするのが確実な方法です。覆っただけで放置すると沈み込みや引っかかりの原因になるため、移設工事とあわせてご依頼ください。
Q. 賃貸オフィスでも配線口の加工を依頼できますか?
A. 依頼は可能ですが、事前にビル管理会社やオーナーへの確認が必要です。工事の申請が求められたり、退去時にパネルを元に戻す原状回復が必要になったりすることもあるため、加工前に契約内容を確認しておくと安心です。
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